南アフリカで有名無名は強盗には関係ないようだ。数年前も有名なレゲエ歌手が車上強盗に遭い殺害されている。今回はラグビーコーチが被害に遭った。
このラグビーコーチは元ニュージーランドのラグビー選手であり、その後ニュージーランドナショナルチーム(All Blacks)のコーチ、オーストラリアの地元ラグビーチームのコーチ、イギリスのナショナルチームのアシスタントコーチを経て、現在ヨハネスブルグを本拠地とするラグビーチーム「ライオンズ(Lions)」のコーチとなった。
この超エリートコーチ、ジョン・マイケル(46)の自宅アパートに10月9日深夜、強盗2名が侵入しマイケル氏の足と腕をナイフで刺して逃走した。マイケル氏は足と腕に数針縫う怪我をしたが、動脈を外れていたので大事には至らず翌日曜日に退院した。このアパートには同じくニュージーランドから来ている「ライオンズ」の健康管理コーチも住んでいたが、彼は窓から逃げだして警察に助けを求めに走った。
マイケル氏は「決して体調がいいわけではなくカウンセリングを受けてだいぶ落ち着いている。また、同じアパートに住むコーチが無事だったこともよかった。南アフリカは美しい国、この国で働く機会を持てたことをとてもうれしく思っている。しかし、今はセキュリティに関しての警戒を強めている。」と述べ、またアパートのセキュリティが不充分なため現在彼らは別の宿泊場所へ移動している。
ラグビー選手は南アフリカの事故保険のCMにも起用されるほど、力があって守ってくれる存在というイメージを持っている。コーチとはいえ元選手に挑むとは無鉄砲な強盗である。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)