ギネス世界記録に「バーベキューを長時間する」という項目があることをご存知だろうか? 今回、南アフリカの男性がそのギネス記録を更新した。南アフリカ人がブライ(バーベキューのアフリカーンス語)をどれほど愛しているかがうかがわれる。
記録更新者は南アフリカのケープタウンに住む男性。ケープタウンの中心地にあるV&Aウォーターフロントにおいて、木曜日の午前9時から挑戦がスタート、翌日の午後1時半にギネス審査員から世界記録が更新されたことが告げられた。見事『28時間30分』肉を焼き続けた男性は「記録を更新できたことを素晴らしく思う。この記録が南アフリカというブライの本場にやってきた。ブライの世界記録は南アフリカにとどめておかなければならない。」と大変誇りに思っている様子。
ギネス世界記録ガイドラインによるといくつかの決まりがある。まず、挑戦者は少なくとも5種類の肉を常に網の上に載せていなくてはいけない。バーベキューを焼く際は挑戦者1人で行うこと、ただし火の調整をする人物を1人選ぶことができる。トイレは1時間に5分与えられる。そして、全ての肉を食べてもらわなければならない。ギネス世界記録本部からタイムキーパー2人と証人2人がしっかりチェックする。ちなみにそれまでの記録保持者はドイツ人の28時間26分だった。
この記録を更新した後、またブライをしたいかとたずねたところ、男性は「死ぬほど疲れたが、ギネスの審査員がいなくなったから数時間後に仲間と楽しくブライをする」とのこと。
9月24日は伝統文化継承の日(Heritage Day)で休日。南アフリカでは金曜日のフライデイ(Friday)にかけて『ブライデイ(Braai day)』 とし、1500万人がブライを楽しむ『Braai4Heritage』などが開催される。
何もなくても週末天気がよければブライの煙があちこちで立ち上っているほどブライ好きの南アフリカ人。火をおこしてから肉が焼けるまで数時間かかるのは当たり前なので、28時間は意外と簡単に思えたのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)