裁判が休廷となったその直後、女が男にパンチを食らわせさらに熱湯を浴びせかけようとした。この男女は女の夫を殺害した罪で逮捕されていた。その女が攻撃的になった理由とは?
南アフリカのプレトリア最高裁で裁判中だった被告の男カベロ・モロピアネ(29)は、元ガールフレンドで同じく被告のマーガレット・トール(29)からパンチを受けた。両被告はマーガレットの夫殺害の罪で逮捕され、裁判中であった。
殺人事件が起こったのは2008年の9月19日、マーガレットの夫でVIPボディガードユニットに所属していた警察官が自宅で何者かに殺害された。事件直前にマーガレットの夫トール氏とモロピアネが売店の前にいるところ、さらに銃声が聞こえた直後にモロピアネがかばんをわきの下に隠しながら去っていたところを見たという証拠や、モロピアネとマーガレットが彼女の母親の家で行われたパーティで夫の殺害計画を話し合っていたという警察側の主張から2人は逮捕された。
裁判でモロピアネは殺害当日にトール氏の家に行ったことは認めているが、帰るときトール氏はまだ生きていたと主張している。マーガレットの方はというと、子供が逃げ出すほどの夫婦喧嘩をよくしていたという住民の証言がある。
また、マーガレットが逮捕拘留されている間にモロピアネに送ったラブレターが裁判所で読み上げられ、その中にはモロピアネへの愛だけでなく、自分の銀行からお金が盗まれているのはなぜか、この仕打ちはきっと悪魔の仕業に違いないというちょっと過激な文章がつづられていた。
モロピアネが「マーガレットがトール氏の殺害に関与している」と証言をし、休廷となった直後だった。マーガレットはモロピアネをパンチ、さらに沸騰したてのお湯が入ったヤカンを投げつけようとして警察に止められた。
この時点でマーガレットの気性の荒さは万人に知られることとなり、ますます不利になったのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)