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警察庁長官によると、南アフリカの殺人事件数は1995年以降大きく減少したことが木曜日に発表された。ワールドカップ開催国として治安の強化に努めた結果が表れたようだ。
殺人事件数は去年の1万8148件から8.6%減、殺人未遂は6.1%減、性犯罪は4.4%減、他に車上荒らし、路上強盗、銀行強盗なども減少している。
一方、増加した犯罪は家または仕事場の強盗でそれぞれ1.9%、4.4%増加している。注目すべきは麻薬に関係した事件で13万4840件となっており、2004年度の6万2689件のおよそ2倍にまで増加している。ちなみに麻薬関連事件の44.8%はケープタウンのある西ケープ州となっている。また、麻薬または飲酒による運転も増加し、5万6156件だった昨年を12%上回る6万2939件だった。
また、この期間中に事件に巻き込まれて亡くなった警察官は110名だった。
元警察庁長官のように賄賂など不正を行う警察官を排除することも、南アフリカ警察では重要視している。現警察庁長官は「あらゆる犯罪の中でも殺人事件というのは隠蔽するのが難しい犯罪。その件数が減少したことは素晴らしい結果。しかしこれに満足することなく、より一層犯罪撲滅に力を入れる必要がある」と述べた。
『アフリカ=治安が悪い』というイメージを早く払拭してもらいたい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)