百万人規模の公務員のストライキが3週目に入った。そんな中、ストライキ中に働いていた女性看護師を誘拐し、ストライキに参加しないと女性看護師とその家族を殺すと脅された。

賃金の一定以上の値上げに譲歩しない政府に対してひたすら働くことを放棄し抗議を続ける公務員たち。特に国立の病院では重病患者や新生児も多く、ストライキ中は軍所属のメディカルチームが働いている。もちろん、公務員の中には働いている者もいる。しかし、そんな公務員を快く思わない公務員が悪事を働いた。

月曜日朝6時半、看護師長は「ある看護師を誘拐した。働いている全ての看護師が仕事を放棄すれば女性看護師を解放する」という内容の電話を受け、警察に通報した。看護師は帰宅途中にストライキに参加している公務員数名に誘拐され、もし彼女が警察へ誘拐犯について報告すると彼女とその家族を殺すと脅された。看護師は月曜日の午後1時半ごろ解放され、近くの警察署へ駆け込んだ。犯人はまだ捕まっていない。

南アフリカ労働組合会議（COSATU）は現在事実関係を調査中とのこと。ストライキに伴う悪質ないたずらを排除することは難しいと発表している。

（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）