発酵した梨を食べた野生のリス、酔って放心状態に(米)<動画あり>
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19日午前、台湾東部に上陸した台風11号(アジア名:ファナピ)は、台湾のほぼ全域を暴風域に巻き込みながら東から西へと横断。55メートルを超える最大瞬間風速と記録的な豪雨が台湾を襲った。南部では一時的な豪雨のため道路が2メートルの高さまで浸水し、5人が溺死。北部では暴風によって倒れた木にバイクでぶつかり、頭を強く打った女性が死亡している。このほか、20日夜10時の時点では、台風11号による負傷者は111人と報告されている。
19日夜、高雄県の大寮村にある療養院内は、1メートルの高さまで浸水し、院内にいた十数名の車椅子のお年寄りは胸まで水に浸かった。救難隊員が到着したとき、お年寄りたちは静寂の中、ただ哀求の眼差しを向け、力なく隊員の肩を叩き、隊員たちをいたたまれなくさせたという。幸い、全員が無事に救出されている。
高雄県の市政府は20日、今回の浸水の主な原因は豪雨で現地の水害防止装置に過負荷が生じたこととしているが、住民や土木・建築の専門家はそうは思っていない。ある住民は、高雄県と高雄市は管理区域が異なることから、その下水道が貫通しておらず、大雨なら大浸水、小雨でも小浸水を続けてきたと話す。また、排水工事に問題があると指摘する住民や専門家もおり、人為的な要素も否定できない。
70年ぶりの最大雨量を記録した台風11号。初期統計では浸水が1メートル以上に達したのは4万7千戸。また、94万3298戸が停電し、その復旧作業にも遅れがみられている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)