アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】乗客の手荷物に爆弾!?チャイナエアライン、今年3度目の爆弾騒ぎ。(台湾)

3日夜、台湾の航空会社であるチャイナエアラインに、今年3度目となる爆弾騒ぎが起きた。「乗客の荷物に爆弾を仕掛けた。」という匿名の電話を受けたチャイナエアラインは、すぐに搭乗ゲートで待機中だった約280人の乗客から荷物を離し、検査し直した。警察の爆発物処理班も加わり、荷物や機内を検査、捜索したが、爆発物は見つからなかった。

チャイナエアラインによると、3日夜10時半ごろ、民航局に、11時55分台北発シドニー行きのCI-051便の乗客の荷物の中に爆弾を仕掛けたという匿名の電話が入った。電話を受けたチャイナエアラインは、警戒を要するとして、乗客の荷物を再検査するとともに、飛行機を格納庫に戻し、徹底的に安全確認を行ったという。該当機の機体上及び乗客の荷物の中には爆発物がないことを確認すると、予定より3時間遅い深夜2時46分、シドニーに向けて飛び立った。

チャイナエアラインでは、今年5月、台北から上海に向かう便の中で乗客の一人が、機内に爆弾を仕掛けたと嘘の申し出をする事件があった。急遽杭州に降りて安全検査を行った後、再び上海に向かった。また、6月には一人の乗客が客室乗務員に対し、荷物の中に爆弾があると冗談を言い、旅程を40分遅らせている。

航警局は既に捜査を進めており、匿名の電話が一般人には知り得ない民航局の航務組にかかってきたこと、外国人らしき口調だったことが、手掛かりだとしている。また、携帯や室内電話を使用していた場合、通話記録を調べれば捜査は比較的簡単だが、周りに監視カメラのない公衆電話を使用していた場合、追跡は難しいようだ。

悪質なイタズラに巻き込まれた乗客たちにとっては、とんだ災難であった。こんな騒ぎは二度と起きないに越したことはないが、もしも起きた場合には、“またイタズラ”と油断せず、徹底的に安全確認を行ってほしい。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)