アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】驚いた客の傘が股間を直撃。意外と辛いおばけの仕事。(台湾)

うだるような暑さを解消すべく、おばけ屋敷を訪れる人もいることだろう。心の底から驚いたとき、ヒトはどんな行動を取るのだろうか。雲林県にある遊園地『剣湖山』のおばけ屋敷では、4Dの特殊効果を使ったり、血の臭いを漂わせたり、本物の人間がおばけに扮することで、リアル感を演出している。しかし、そのリアルさ故に、揉め事が絶えないという。今月1日には、女性客を驚かせたキョンシーが、その恋人に平手打ちされる事件が起きた。

キョンシーに扮していたスタッフによれば、「客を驚かせて定位置に戻ると、男性客がやってきて左頬を思い切り打った」という。スタッフが「なぜ打つんだ」と問うと、男性客は「本物か作り物か確めた」と答えたという。遊園地側は男性客が故意にスタッフを打った疑いがあるとして、通報した。

また、ジェイソンに扮していたスタッフが、折り畳み傘で股間を突かれる事件も起きている。中年の女性客グループが近づいてくるのを見たこのスタッフは、“驚き過ぎるといけない”と思い、暗闇から動かないことにしたという。しかし、そのうちのひとりの客が傘で何度もお腹を突くので、仕方なく小声で「そんなことしたら痛いよ!」と訴えた。作り物だと思っていたジェイソンが喋ったことに驚いた女性客は、驚いた拍子に、折り畳み傘の自動開閉ボタンを押してしまった。運悪く、その傘はスタッフの股間を直撃。おばけの仕事に恐怖感を抱いたこのスタッフは、メイク担当に転身したという。

遊園地側は、館内スタッフへの暴行を禁止する告示を出したり、傘や懐中電灯、ペットボトルなどの攻撃性のある物品の持込みを禁止して対策を取っているが、おばけに扮した女性スタッフがおしりを触られるなど、揉め事が絶えないようだ。スリル度は下がってしまうかもしれないが、スタッフの安全を確保するためには、利用客との距離を考慮すべきだろう。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)