デビューしてからずっと、第一線で活躍できる芸能人はそう多くはない。アジアのトップスター、周杰倫(ジェイ・チョウ)は、その数少ない芸能人の1人だ。デビューから10年、アジアのファンたちを魅了し続けてきたジェイだが、その10年間、変わらない習慣があるそうだ。それは“パンツを穿かない”ことだという。
パンツを穿かないことのメリットについて尋ねたところ、その答えは実にストレート。「気持ちいいから」。そんなジェイも唯一コンサートの時だけはパンツを穿くという。人任せで迅速に着替えが行われるコンサート。確かに、ノーパンでは具合が悪い。しかし、デビューから10年で開かれたコンサートは98回。言い換えればアジアのトップスター、ジェイがパンツを穿いたのは100回に満たないことになる。
そんな習慣がついたきっかけは、デビュー前、台湾では有名な司会者である呉宗憲のもとで働いていた時のこと。趣味がバスケットというジェイは、毎日そのバスケットパンツを穿いていた。“バスケットパンツは素材も気持ちいいし、洗ってきれいなのに、どうして中にもう一枚パンツを穿かなきゃならないのだろう”と思い立ち、試しにパンツを穿かずにバスケットパンツを穿くことにしたという。思いのほか快適な上、毎日パンツを洗う手間も省けたことから、ジェイのパンツを穿かない生活が始まった。
また、ジェイは快適さの他に生活に求めるものが“普通さ”だと話す。映画『The Green Hornet』の撮影でアメリカを訪れていたジェイは、滞在中、海外のスターたちが短パンにスリッパで街を歩き、ごく普通の生活を送っているのを見て、羨ましく感じたという。「最近は、カラオケで歌ったり、公園で野球をしたり、“普通の人がすること”をたくさんしている」と、得意気に話した。
華々しい世界を立ち止まる暇もないほどに走り続けてきたジェイ。我々凡人には分からない苦悩がそこにはあるのだろう。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)