アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】結婚・出産にはボーナス4ヵ月分!公務員のための合コンを政府が開催。

深刻な少子化問題を抱える台湾。政府の公報によれば今年上半期の出生数は8万2712人。昨年の同時期に比べると8.9%も減少した。その少子化問題を解決すべく、政府は『催生』を合言葉に公務員に対し「残業禁止!その分いっぱいデートして!」と、提言してきた。更に、出会いの少ない公務員のために、公務員同士の合コンを行い、結婚・出産した場合にはボーナスとして各給料2ヵ月分を支給。高等試験3級合格者ならば月給3万7000元×2で7万4000元(約20万円)にもなる。

台湾では出産のタブー年と言われるトラ年。更なる出生数の減少を防ぐため、政府は今回新たに、台湾の大企業鴻海グループとの合コンをセッティングしたという。ボーナスについても今後月給の4倍にする予定だ。実現すれば、公務員は結婚と出産の度に10万元(約27万円)を超えるボーナスを受け取ることになる。

鴻海グループといえば、中国子会社である富士康の従業員が次々と飛び降り、世界を騒がせたことが記憶に新しいが、毎年開かれる忘年会では、○億円分の賞金があたる抽選会を開く太っ腹ぶりで、福利のよい優良大企業だということが窺える。

そんな鴻海との合コンと聞いて、目が輝いた女性公務員は少なくないだろう。合コンを主催する人事行政局は合コンの回数をこれまでの年2回から10回に増やし、“年間2000人の出会いのお手伝いを“と考えているという。

さて、白羽の矢が立った鴻海グループの男性社員の意見はと言えば、ある研究開発社員は「時間があれば参加したい。自分が毎日少なくても12時間の労働なので、パートナーが公務員なら自分が長時間家庭を見れないという部分も補える」と、好感触だ。

合コンで少子化問題が解決或いは改善されるなら、どんどん応援したい。しかし、給料4ヵ月分のボーナスについてはどうだろう。“結婚=出産“ではない。出産した場合のボーナスなら話は分からなくもないが、結婚にもボーナスが必要なのだろうか。他に使い道があるように思えてならない。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)