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南アフリカのケープタウン最大のタウンシップ「カエリチャ(Khayelitsha)」で現在暴動が起こっている。暴動の原因は「トイレ」。32名が逮捕され、道路には燃え盛るタイヤが転がり、道路は封鎖されている。
事件の発端は先週ケープタウン市が設置した65のトイレ。トイレを囲っているのがコンクリートの壁ではなくトタンや木であったことから、ANC青年同盟が「住民をバカにしている」とトイレを壊し始めた。その後、住民までもがトイレや壁を破壊し始め、収拾をつけるために警察が出動した。道は大量のゴミや燃えているタイヤで塞がれ、警察の車には住民から石が投げつけられた。
ところが、以前の話し合いでは、トイレの壁は「住民の手によって作る」ということで合意されていたのだ。しかし、その後まったく動きは見られなかった。そのため、ケープタウン市長は、「住民がトイレを囲う壁を建設したら、トイレを設置する」と述べている。まさに「ニワトリが先かタマゴが先か」という状態だ。
今回の暴動で、32名が逮捕された。
雨の多い冬になると、下水設備の乏しいタウンシップでは雨水が溢れ、トイレに溜まった汚物が道に流れ出てコレラなどの病気が蔓延することがある。住民のトイレ設置は切実な問題。解決まで長引きそうだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)