発酵した梨を食べた野生のリス、酔って放心状態に(米)<動画あり>
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日本同様、台湾でも少子化、過疎化が深刻な地域がある。屏東縣にある草埔小学校の分校では、生徒1人に対し教師5人が指導にあたっているという。だだっ広い学校にたった一人の生徒。学校をまるごと独り占めできる喜びなど、あるはずもない。
算数の授業だろうが、理科の実験だろうが、ひとりぼっちの生徒、邱くんには“あーでもない、こーでもない”と共に頭を捻る仲間がいない。授業はもちろん、休憩時間の相手も教師ばかり。邱くんは、「登校してからずっと先生に注意を注がれているので、一時も気が抜けない」と話す。
クラス担任は「ひとりぼっちだと感じさせないために、本校の成績をもってきて、ちゃんと競争相手がいることを話している」と、邱くんの学校や学習への意欲向上に働きかけているようだが、果たしてそれで孤独感が消えるのかは疑問である。
記者は「学校は勉強だけするところじゃない」と言われて育った。学校とは、仲間と手を取り、ときにはぶつかりながら、小さな社会を経験する場だった。
少子化が進めば、子どもたちは皆、“勉強するためだけに”学校へ行くようになるのだろうか。学校の貴重な意義が失われると思うと残念でならない。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)