先月半ば、ニュージランドに旅行で来ていたカナダ人の男性(22)がビーチで昼寝をしていたところ、不快な痛みで目覚めた。彼の陰茎を襲ったのはなんと・・・。
この男性はビーチで泳いだ後、裸で砂浜に寝ていたところ、katipoと呼ばれる毒グモに陰茎を噛まれた。
「彼が起きた時、陰茎は腫れ上がっていて、何かに噛まれた赤い跡がついており、痛みがひどかったようです。」
この男性の治療にあたったDargavilleとWhangarei病院のNigel Harrison医師らは語った。
「その後、すぐにひどい局部の痛みに加え、熱、頭痛、羞明、そして吐き気が出てきました。」
男性がDargaville病院に到着した際には、陰茎はすさまじく腫れ上がり、血圧の上昇、心臓の鼓動が激しくなっていた。また翌朝には、胸の痛みなど他の徴候も発生した為、毒グモkatipoに噛まれたことが確認され、男性はすぐに反毒医学の治療を受け、その後、容体は著しく回復した。
しかし心臓の問題が依然として残り、男性がカナダへ帰国するまで、Whangarei 病院とAuckland 病院での約2週間以上に渡る治療が必要だった。
Katipは、オーストラリアの一般的な毒グモredback spider(セアカゴケグモ)に近い種の毒グモで、ニュージーランドの砂丘の中に生息し、通常、人を噛むことは稀で、例外的に自己防衛の為に噛むことがあるということが知られている。
「これは、katipoよって起きた初めての心筋炎のケースでした。そして、迅速な診断および反毒剤の使用が、この男性にとって良い結果をもたらしました。」とHarrison医師は語った。
(TechinsightJapan編集部 Akiko Towner)