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プレトリアやヨハネスブルグのあるハウテン州(Gauteng)にある最高裁判所が、1987年以来民事事件が400%増えたため裁判官が不足していると司法委員会に訴えた。
1987年12月31日に裁判所は21,290件の民事事件を抱えて以降、2010年4月12日まで21,000件近くもの民事裁判を行ったが、本年度だけで9万~10万件の民事ケースを扱う予定となっている。現在も一日100件以上の訴訟を扱っているそうだ。裁判件数が増加しても裁判官の数が同じ割合で増加しているわけではないので、裁判官一人当たりの仕事数は激増している。
民事ケースの増加によって判決保留の件数を高くしているのも問題となっている。出頭命令に2年、裁判に3年、再審要求に6ヶ月、再審審議に4,5年かかる・・・なんていうことも起こりうる状態だ。
さらに、アフリカーンスを流暢に話せる裁判官が不足しているのも悩みの種で、裁判官がアフリカーンスの辞書を常に横においておかなければいけないということもしばしば起こっている。現在、プレトリアには30名の裁判官、2名の裁判長、9名の裁判官代理が裁判を行っている。ハウテン州最高裁では裁判官の速やかな増加を必要としている。
南アフリカで初の「過労死」がでる可能性もある。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)