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男の所業を見た人々は怒りをあらわにした。男はイルカの群れにボートで突っ込むという『ドルフィン・ハラスメント』を行っていたからだ。男は即刻逮捕された。
ケープタウンのコーク・ベイ(Kalk Bay)は、お洒落でクラシックな店が並ぶ小さな港町だ。隣町のサイモンズ・タウンに住むイギリス国籍の男(52)が、150匹ものイルカがコークベイ沿岸で食事をしていたところにボートで突っ込み、逮捕された。
事件は日曜日の早朝、イルカの群れが小魚を食べるために海岸近くに集まる時間に起こった。コーク・ベイの港湾管理者パット・スティシーは海が少し騒がしいのに気づいたが、海鳥が食事をしているからだと思っていた。その後、一般市民やイルカ愛護グループ所長などからの通報で、イルカが1人の男に嫌がらせをされていることを知った。スティシーは急遽港に戻り漁船に乗り込んだ。現場に到着すると、男が白いクルーザーでイルカを囲むように運転していた。スティシーは男の行為が違法であることを告げ、港まで先導した。男は警察へ連行され、指紋を採られ、後日裁判所に出廷するよう言われた。
男は「違法であることを知らなかった」、「イルカに害を与えていることに気づかなかった」と主張している。
目撃者によると、男はクルーザーに乗るとすぐにイルカの群れに突っ込んでいき、イルカが逃げ回ると追いかけて群れに戻そうとしていたそうだ。男の行為はもちろん違法であり、コーク・ベイを利用する者は知っておくべきだとイルカ愛護グループは主張している。
人間へのハラスメントもイルカへのハラスメントも、どちらも違法である。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)