アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】催涙ガスと同レベル?!昔の国旗はサッカースタジアムに持ち込み禁止。(南ア)

2010年ワールドカップ開催まで100日をきった南アフリカ。FIFAの視察でもオッケーをもらっていよいよ最終段階に突入。そんな和やかな雰囲気の中、持ち物検査の際にチェックされる対象として催涙ガス、先のとがった傘とならんで、昔の南アの国旗も持ち込み禁止になっていることが明らかになった。

南アの昔の国旗はオレンジ・白・青のオランダ国旗を表すストライプの真ん中に、イギリス国旗・オレンジ自由国国旗・トランスバール共和国国旗が小さくならんでいるもの。いずれも黒人をあらわすものが描かれておらず、白人権力の象徴を表しているものだ。

月曜日に国内外のメディアを対象にしたケープタウンスタジアムツアーの入り口には、問題の国旗が持ち込み禁止アイテムとして表示されていた。その他の持ち込み禁止アイテムリストには銃、弾薬、ナイフ、危険な武器となりうるような先のとがった金属物なども挙げられている。

問題の国旗は、「性的関係、人種に関するもの、低俗、差別的、攻撃的と思われうる内容の横断幕や旗」という禁止リストの上に表示されている。ワールドカップ国内組織委員会長はこの旗の規制には気づかなかったと述べている。ケープタウンだけでなく他のスタジアムでも同じリストが使用されているかどうかも不明だという。ケープタウン市長は困惑を生じていると述べている。南アフリカの昔の国旗は、現在国旗として認められておらず、不必要に南アフリカやケープタウンを貶めるような行動は慎んでもらいたい、南アフリカの国民はよき愛国精神を世界に披露すべきだと市長は語る。

昔の国旗はアパルトヘイト時代を象徴しているもので、かなりきつい差別的製品ともいえる。ちなみに国旗は1994年以降、現在のレインボーカラーと呼ばれるものに変更された。

人種差別に敏感なこの国で冗談だとしても無駄に人々を刺激してはいけない。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)