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自動車協会によると、南アフリカで自動車事故に遭う可能性は、「101分の1」。これは5000分の1という世界平均をはるかに上回る数字だ。
「毎朝車に乗って通勤する人は、毎日1台は危険な運転をする人を見ているはずだ」と協会スポークスマンは述べている。
昨年12月だけでも自動車事故による死者は1,050人もいる。内訳は276人が運転者、419人は同乗者、そして355人が歩行者だ。事故原因のほとんどがスピード違反によるもの。ちなみに2008年の同時期では1,348人も南アフリカの道路で死者が出ていた。
28万5千人以上がスピード違反、飲酒運転は3千人超、244人が道路交通法違反などで検挙されている。おもしろいことに、検挙された人や事故を起こした人は必ずと言っていいほど自分の過失を認めようとしないそうだ。相手のドライバーが悪いと言う主張は当たり前、政府が悪い、交通機関がなってない、現在の道路状況が悪いと言った具合だ。
ワールドカップ開催に向けて、様々な交通手段が拡張されている南アフリカ。どんなにインフラが発達しても、利用する人々の考えが変わらない限り事故は防げないだろう。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)