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南アフリカというと、ライオンや象が「奈良公園の鹿」状態で歩いているというイメージを持つ人もいるが、実際はそんなことはない・・・はずだ。ヨハネスブルグ北部で先週木曜日に「野良」ライオンが歩いているのを目撃した人が多数いた。
ライオン・パークのマネージャーによると、木曜日の朝8時ごろから「ライオンが町を歩き回っている」という通報を数件受けたそうだ。マネージャーたちはパークにいるライオンの数を調べたところ、きちんと揃っている。念のためスタッフ2人を現場に向かわせた。マネージャーは「ライオンであるという可能性は極めて低い。1千万ランド賭けてもいい!」と信じている。
そして、マネージャーは正しかった。
実際に見つかったのはブラウンハイエナだった。
ブラウンハイエナは、主に排水溝に暮らしており、普段は町などでは見かけない。ただ、雨が降ってねぐらが水浸しになると出て行かなければならない。それで人々に目撃されたのだろう。
マネージャーによると、昨年にも警察からパークのライオンが歩き回っているので捕獲してほしいと言われたことがあった。2時間以上探したが結局なにも見つからずじまいだった。町の人々は野生動物を見るとライオン・パークから逃げ出したと思い込み、パークへ電話をかける節がある。
ちなみにブラウンハイエナは夜行性で一箇所にとどまる性質を持っている。危害を加えない限り攻撃をしてこないので、そっとしておくように注意を呼びかけている。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)