フロリダ州マリオンのある家から９１１通報があった。気分が悪いという住人の訴えに駆けつけた救命士が見たのは、「不潔」という言葉では表しきれないほどの荒んだ家と４００匹以上の動物達だった。

その後マリオン郡動物検疫所が動物保護の令状を取り、大掛かりな保護作戦が始まった。猫、犬、ウサギ、蛇、羊、山羊、鶏、ウズラ、アヒル、ガチョウ、亀、オウムがフェンスで囲まれた庭や家の中に放されていた。ほとんどの動物はノミや糞で覆われていたという。

約２４時間もかかった今回の保護作戦で計４３２匹の動物が保護された。検疫所では動物達を手当、リハビリをし、新たな飼い主を見つける予定である。動物達の飼い主であった二人は現段階では逮捕されてはいないが、捜査は進行中で今後動物虐待の罪で起訴されるだろうとマリオン警察は話している。

ちなみに保護された亀は絶滅の危機にある種と判明し、フロリダ州内にある魚類野生動物保護団体の施設に保護された。思わぬところに貴重な生物が隠れていたようだ。
（TechinsightJapan編集部　村居唯衣）