南アフリカのワイナリーでもあるステレンボッシュで、早朝、電車と車が衝突、２人が死亡した。アフリカで７番目に衝突事故の多い南アフリカ、なぜこんなに事故が多いのか？

現場は踏切で起こったが、電車と衝突した白い車は電車が停車するまで数百メートルも先に押されていた。はっきりとした原因は依然として不明だ。消防車やレスキュー隊が車の屋根を切断し、車内にいた２人を救助したが、すでに死亡していた。２人の遺体は病院へ搬送されず、数時間経っても線路の上に寝かされて白い布をかけられていた。電車の乗客は臨時電車に乗るために次の駅まで線路に沿って歩かなければならなかった。

事件が起こった場所は農場用道路と線路が交わっているので踏切が多くあり、今年１月にも同じような踏切事故で４人が死亡するなど、事故がよく起こるエリアとして知られていた。

自動車による事故は年々増加しており、このままでは２０２０年までにエイズに続く死亡原因になりかねない。年間平均約１万４千人が道路事故で死亡しており、そのうちの半数は歩行者だという。また、毎年約７,０００人のドライバーは後遺症が残るほどの事故に遭っており、４万人以上が重症を負っている。

事故の原因は様々だが、主にドライバーの運転ミスや飲酒運転などが挙げられる。もちろん、無免許運転も少なくないので、運転知識が乏しいことも原因に入る。
アフリカ大陸において、『乗用車１万台に対する致命的衝突を起こす国』として、南アフリカは７番目にランキングされている。ちなみに１位はエチオピア、２位はウガンダだ。

来年無事ワールドカップを開催できるように、そろそろ最終調整に入ってほしいものだ。

（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）