注文してもいないノート型パソコンが次々に州知事のオフィスに送られてくる事件があった。しかも１つの州にではなく、ウェストバージニア、バーモント、ワイオミング、ワシントンの４つの州で同様の事件が発生しており、各州警察とFBIが合同捜査を始めている。

各州に２度に渡り、３から５つのノート型パソコンが届いた。州知事オフィスではコンピューターを発注してはおらず、突然のプレゼントにただ驚くばかりだった。捜査によればバーモント州に届いたパソコンは州知事ダグラスの名で発行されたクレジットカードで支払われていたが、実際にダグラスが所有するものではなく、バーモント州政府によって発行されたものでもない。

ワシントン、ワイオミング州に届いたパソコンの支払いに使用されたクレジットカードも各州政府が発行したカードではないことが判明している。連邦取り引き委員会スポークスマンのフランク ドーマンは複数の州政府を巻き込んだ身元詐欺、または詐欺行為は今までにないことだと話している。

突然のプレゼントは各州ではウィスル感染等の陰謀が企てられているのでは？とあやしまれ、一つも使用されることはなかった。それぞれは返送されるか、捜査当局に証拠品として提出されている。ウェストバージニア州の最高技術責任者カイル シェイファーは「（パソコンに）何が付いてきてるのかわからない。しかしこれらは善意によって送られたものでないだろうとは思う。」と今回の事件を疑っている。

（TechinsightJapan編集部　村居唯衣）