パレード開催中の為に道路が一時閉鎖されたことに怒り狂った７７歳が、１０分待てば開通すると説得する警官を押しのけ、車でバリケードを壊して暴走、更に止めようとした警官がひかれる事件があった。

ニューハンプシャー州アレンタウンに住むポール バウチャー（７７歳）が車で出掛けようとすると、家の前の通りがパレードの為に閉鎖されていた。警官がパレードが通過したらすぐに通りは開通すると事情を説明したにも関わらず、バウチャーは「パレードを突っ切る。」と言いだし、バリケードの周りを走行しだした。

現場にいたマイケル デビス巡査が止めに入ろうとすると、バウチャーが急ハンドルを切り、車がデビスの下半身を強打した。デビスがバウチャーの車内に身を乗り入れ、鍵を取り上げて、バウチャーの暴走を阻止した。デビスは右足を負傷し病院に運ばれたが軽傷ですんだようだ。

アレンタウン警察署長のショーン マルホランドは「パレードにはボーイスカウトなどから多くの子供達が参加していた。被害者が警官ではなかったら、もっと酷いケガをしていただろう。」と事件の危険性を主張した。

逮捕後バウチャーは刑事訴訟に手続きなどの理解に苦しんでいるようで、最初は有罪を認めたものの、裁判官との話し合い後にいきなり無実を主張しだし、バウチャーも検察側も困惑している。
（TechinsightJapan編集部　村居唯衣）