今月2日17時半頃、タイ北部のチェンライ空港に一本の電話が入った。その電話の主は、バンコク行きの飛行機の荷物の中に爆弾を仕掛けたという。そこで空港職員が、飛行機の荷物を調べてみると、確かにそれらしい怪しげな箱が・・・・。

箱の大きさ、かもし出す雰囲気。まさにこれこそ爆弾が入れられた箱ではないかと空港職員は判断し、慎重にそれを運んでエックス線にかけてみた。

すると、そこにはまさに爆弾らしい形のものがはっきりと写っている。空港職員は、爆弾が仕掛けられたことが事実であることを確信した。

そこで空港では、すぐさま空港内の人々を非難させるとともに、警察に電話をかけた。

連絡を受けて急行した警察の爆弾処理班は、慎重にかつ迅速に爆弾処理に取り掛かる。

しかし、処理班が箱を開けてみたところ、そこには爆弾ではなく、キレイに包装されたパイナップルが入っていたのである。一応念のため、箱に記された名前のものに確認を入れたところ、チェンライから南部へ送るパイナップルであることが判明したのである。

爆弾を仕掛けたという電話を受けてから、パイナップル発見にいたるこの珍騒動によって、チェンライ空港は一時騒然となったという。また、搭乗キャンセルも多く出たそうだ。しかし、実際には爆弾はどこにもなく、悪質ないたずらの可能性が高いようである。

それにしても、パイナップルを送った人にしてみれば、自分が送ったパイナップルがこうした大騒動につながっているとは夢にも思わなかっただろう。電話を受けたとき、「パイナップルは確かに自分のものだけど、それが何か？」という態度になったことは言うまでもない。
（TechinsightJapan編集部　若曽根了太）