アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】兄弟の逆恨み!教室に乗り込んで襲撃。(南ア)

学校の授業がそろそろ終わろうかという12時ごろ、退学処分になった元生徒が兄を引き連れて教室へ乱入、ナイフと鉄パイプを振り回した。ターゲットは一人の少年。教室の監視カメラはその「意趣返し」の様子をしっかり記録していた。


少年が狙われたのは、喧嘩の仲裁に入ってしまったため。木曜日の11時頃、休憩時間に警備員と少年たちが口論しているのを目撃、警備員は帰るように言っていたが、少年の一人が警備員を殴ったため被害に遭った少年が駆けつけた。「警備員は口から血を流していた。警備員だけでは手に負えないと思ったので仕方なく仲裁に入った。」そうだ。殴った少年は数ヶ月前に退学処分を受けた一学年下の元生徒ということもあって話し合おうとしたが、元生徒は話を聞くこともなく、暴れるだけだった。その後少年たちは姿を消した。

授業に戻った少年だったが、突然元生徒とその兄が教室に乱入。兄はナイフかスクリュードライバーのような鋭いものを振りかざし、少年の首をめがけて走ってきた。幸いかすっただけだったが、元生徒の振り上げた鉄パイプが頭に直撃し出血、その場に昏倒した。兄弟はその様子を見ると一目散に走り去っていった。その後警察が到着し少年を病院へ搬送、5針を縫う怪我を負った。

目撃者によると、元生徒とその兄は一つずつクラスの中を覗いては明らかに特定の誰かを探しているようだったそうだ。また、一部始終を記録していた監視カメラには、兄弟が凶器を振り回している様子や、少年を助けようとした先生が逆に襲われそうになっていたり、他の生徒が教室の後ろに逃げて腕で頭を隠してうずくまっている様子などが鮮明に映っていた。

教育委員会は教師や生徒のカウンセリングを手配すると共に、校長に事件のレポートを提出することを求めた。問題となったのはやはりセキュリティ。元生徒とはいえやはり通してしまったことに問題があったようだ。

問題の元生徒とその兄は依然逃亡中。元生徒が退学になったのは授業に出席していなかったことと、生活態度が悪かったことだ。

ただでさえ治安のよくないケープタウンでも、学校の中は安全であるべき。セキュリティがしっかりしていないと生徒は勉強に専念できない。一方、最近では学校内部での事件も多く、教師にも責任を促す必要があるようだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)