タイ国内における新型インフルエンザの感染者数、および死亡者数が、1週間ぶりに発表され、激増する感染者にタイ人は脅威を感じている。

タイ保健省は22日、新型インフルエンザの感染者の数を1週間ぶりに発表した。それによると、新型インフルエンザ感染者数は、先週15日から1週間の間で2,307人増加して6,776人に、また死亡者は20人増加の44人となった。

1週間の間に新型インフルエンザの感染者、死亡者が激増していることがうかがえる。

ただし、医療機関からの報告にもとづくと、実際に新型インフルエンザに感染している人数は50万人を超えているのではないかと推定されている。

タイのアピシット首相は、実際のところ1日に万単位のペースで、新型インフルエンザ感染が増えているのではないかと述べている。また、特にタイの北部や東北地域の急激な増加が深刻であり、感染者に抗ウィルス剤を十分に投与できるよう体制を整える予定だとしている。

1日に万単位で増加し続けているという予測は非常に驚くべきことである。猛威を振るう新型インフルエンザに、タイの国民は脅威を感じている。

ちなみに、日本でも人気の高いタイ女性シンガー、ターターヤンが、22日にバンコクのサミティウェート病院に、高熱を訴えて緊急入院した。彼女は、新型インフルエンザ感染の疑いで病院にて検査を受けたが、結果、新型インフルエンザではなく、季節性インフルエンザに感染していることが判明した。1週間程度の入院と治療によって、完治する見込みだという。
（TechinsightJapan編集部　若曽根了太）