アジア発!Breaking News

writer : techinsight

【アジア発!Breaking News】増え続ける新型インフルエンザ感染。感染者数3,000人超、死者15人に(タイ)

タイの保健省は、10日、新型インフルエンザの感染による死亡者がまた1名増えたことを明らかにした。タイでは現在、新型インフルエンザの感染者、およびそれによる死亡者の数が増加の一途をたどっている。

死亡したのは、サムットプラカーン県の63歳の女性であった。心臓疾患を患っていたこの女性は、新型インフルエンザに感染し、9日の夜、肺炎を併発して死亡が確認された。

この女性の死亡によって、タイ国内での新型インフルエンザ感染による死亡者数は15人となってしまった。

また、新型インフルエンザへの感染者数は、10日までに3,071人となった。前日よりも146人、3日前から比べると600人ほども増えている計算になる。

新型インフルエンザへの感染者が確認された地域も、バンコクだけでなくタイ全域にわたっている。9日の時点では44県に感染者が出ていることが確認されたのだ。

このようなタイ全域への感染拡大に対し、現在、政府の早急な対策が必要とされている。

現段階においては、政府は新型インフルエンザ拡大を防止するために、感染者が最も多い10代に対する措置をはかって、感染者が数多く確認された学校の休校措置、また、感染源になりやすいゲームセンター(インターネットカフェ)に対する営業自粛を求めている。

しかし、政府のこうした対策にもかかわらず、今後も新型インフルエンザの拡大は予測される。

なぜならば、感染疑いがある者の中には、病院にて隔離措置を受けることを面倒に思ったり、あるいは自分の場合は単なる風邪だと済ませたりして、病院に行かない者も多いという。こうした現状では、今後も感染者はますます拡大していくことは必至といえよう。

その意味では、感染拡大を防ぐために、少しでも感染疑いがあれば病院へ行くという意識を高めることも重要になるかと思う。確かに、病院へ行くことが面倒な気持ちや、自分は新型インフルエンザにかかるはずがないと思ってしまう気持ちは分からないでもないが、しかし感染拡大を防ぐにはそうも言ってられないのが現状といえよう。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)