アジア発!Breaking News

writer : techinsight

【アジア発!Breaking News】泥棒の最中に爆睡した男(タイ)

タイ中央部パタヤの検事宅に泥棒が侵入した。しかしこの泥棒は、盗みを働いている最中にもかかわらず、とんでもない眠気に襲われてしまった。

警察の調べによると、事件の顛末は次のとおりだ。

今月2日、20歳の泥棒は、金が多くありそうな検事の家に侵入した。
家の者は誰もおらず、これから金目の物を盗もうとしたそのとき、とんでもない眠気とダルさが男を襲った。

恐ろしいほどの睡魔にどうしようもなくなった男は、とりあえず5分位眠ろうと、二階の寝室に行きベッドに横たわった。男はすぐに深い眠りに落ちてしまった。

そんな中、まさか空き巣が寝ているとも知らずに帰宅してきたのは、その家のお手伝いさんだ。彼女はなんとなく家の雰囲気の異変に気づき、各部屋を見て回った。そして問題の二階寝室へ。すると見ず知らずの若い男が寝ているではないか! お手伝いさんはびっくり仰天した。

しかし、本当に驚いたのはお手伝いさんではなく、当の泥棒の方だった。お手伝いさんの帰宅以降、なんとなく人の気配を感じつつも、まだ夢の中にいて、現実に盗みを働いている最中だということに気づいていなかった男にとって、まさに寝耳に水だったのだ。

お手伝いさんは、驚きと同時に恐怖を感じ、大声を上げながら階下に逃げた。

男はとりあえず寝室の鍵を閉め、逃げる方法を思案した。しかし、不運なことに、寝室には窓ひとつない。

そうこうしているうちにやってきたのは、お手伝いさんから連絡を受けた警察だ。

そこで、どうしようもなくなった男は篭城作戦にでた。しかし、この作戦は全くもって逃げ切れる見通しがなく、最終的には警察の説得により、男は鍵を開けて出てきたという。

大事なときに限って襲ってくる眠気、そしてそれに負けてしまい眠ってしまう心地よさというのは筆舌に尽し難い。その意味では、この泥棒の気持ちもわからないでもない。きっと、なんともいえない心地よい眠りの中にあったと推測される。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)