アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】人体のパーツ売買。恐るべき目的と南アの現実。(南ア)

6月に女性の胸部や左手を売買したとして、48歳の男性が逮捕。女性の人体を売った葬儀屋も逮捕された。南アフリカの呪術習慣が引き起こすこのような事件は後を絶たない。

南アフリカの人気ツアーの一つに「タウンシップ・ツアー」というのがある。一般の人が不用意に近づけない貧困層エリアのライフスタイルを見ることが出来るのが人気。中にはサンゴーマ(sangoma)と呼ばれる呪医の店も覗くことが出来る。店の中は薄暗く、薬草や動物のミイラなどを調合して薬を作っている。今では観光化しつつあるサンゴーマだが、地方に行くと実際に利用する人もいる。一方、人体のパーツを粉末化しているサンゴーマもいるという恐ろしい現実もある。

ヨハネスブルグ郊外で、48歳の男性が女性の体の一部を売買していたとして逮捕された。先月6月20日、男はサンゴーマと呼ばれる呪医へ、女性の胸部とマニキュアのある左手を売ったことでサンゴーマと共に逮捕。また、男の供述によって男が体を買った葬儀屋も逮捕された。

男は普段から5人のイニャンガス(inyangas)というこれまた呪医のたぐいの人物にも、人体売買していると話していることから、逮捕者は今後も増えるようだ。

1994年以降、こういった宗教的理由による殺人は100件以上も存在する。特にアルビノと呼ばれる色素欠乏症の子供が狙われやすいそうだ。医学的証明はないが、彼らの人体は薬として使われるため、殺害されることすらあるという。

今回は死後経過した人体だったが、サンゴーマなど呪術者にとっては生きた肉体が一番効果があると言われている。ただ、全ての呪術者が人体を使用しているわけではない。薬草などを調合して実際に効果のある漢方のような処方をしているサンゴーマもいることを付け加えておく。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)