アメリカを含む世界各国で未婚の女性の出産率が急激に増加中であるとUS Health Official が報告した。The US Centers for disease control and prevention が１３日に発表した調査報告によれば、全米の出産の４０％が未婚の母であり、そのほとんどが２０代の女性である。出産統計担当のステファニー　ヴェンテュラは「未婚の母による出産率が１９９０年代から２００２年の間に停滞していたのが、２００２年から２００７年にかけて一気に上昇した。」と報告している。

１９８０年代には未婚の母による出産率は１８％であったが、２００２〜２００７年の間に２６％も上昇している。この種の出産率上昇の理由は定かではないが、ヴェンテュアは時代の流れと共に結婚をせずに子供を持つスタンスが定着してきたからではないかと予測している。未婚者の出産は人種問わず全米各地に広まり、出産率の増加は社会的、経済的な問題からくるものではない。しかし次々に未婚のまま子供を設けるセレブが続出し、一種のトレンドになりつつあるのも事実である。

育児に関してはやはり二人の親が助け合いながらすることが子供の健康にも影響してくるようだ。ヴェンテュラは「未婚の母親が一人で出産に挑むと、体重の低い未熟児が生まれる事が多く、乳児が死亡することもある。子供はやはり二人の親に育てられる方が良いという調査結果もある。」と言った。

もし妊娠が計画されていたものではなく、事故的だった場合には健康の問題も発生してくる。The National Campaign to Prevent Teen and Unplanned Pregnancy のビル アルバートは「ほとんどの市民（アメリカ人）は子供、出産、育児についてを真剣に考え、受け入れようとしない。市民は未婚の母親の出産は１０代の未成年の問題だと勘違いしていることが多い。」と話している。更にこの種の出産率上昇の問題はアメリカのみだけではなく、時代と共に変わりゆく各国の文化革命から生まれたものであると強調した。

今後の対策としては子供を持つ親としての責任、そして避妊に関する教育が重要となってくる。アルバートは「若者は出産、育児は至福の喜びであると同時に極度に重要な仕事であることを認識しなければならない。これは簡単にできるようなことではない。一般的問題として皆がセックス、避妊、出産の問題を真剣に考えるべきである。」と主張した。

調査結果の詳細は以下の通りである。

−未婚のまま出産した女性で一番多かった年代は２０代で、一一番低かったのは１８歳以下と３５歳以下
—１０代で出産した女性の未婚の割合
１５〜１７歳：９３％、
１８〜１９歳：８４％
—２０代で出産した女性のうち４５％が未婚者（２００７年度）
　２０〜２４歳女性の６０％が未婚（２００２年から８％上昇）
　２５〜２９歳女性の３３％未婚（２００２年から７％上昇）
（TechinsightJapan編集部　村居唯衣）