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読み書き、算数の試験で落第点を取る南アフリカ小学生がおよそ65%もいることが報告された。ケープタウン大学の児童研究所による報告書が公表されて判明した。
小学3年生と6年生での生徒の読み書き能力、計算能力が著しく低く、ほとんどの生徒が授業内容を理解できていないようだ。
報告書によると、小学3年生で読み書きのテストに合格したのが36%、計算テストに合格した生徒は35%しかいなかった。また、小学6年生もテスト結果は惨憺たるもので、読み書きテスト合格者38%、計算テストにいたっては27%しか合格者がいなかった。
このような小学生の乏しい知識にもかかわらず、中学への進学は96%と高い。
中学進学率が高いのは、教育の環境を重視しておらず、単に学習の結果だけを重視しているだけだからだと児童研究所は述べている。報告書では、「生徒の学習に対する環境は不十分で、適切な教科書、有能で授業準備を怠らない教師、しっかりとしたカリキュラム、より良い教育設備や研究室、そしてなによりも安全な環境というものが必要である」と述べている。
多くの学校は、教育の質を高めるためや、学習を効果的に行なうための学校設備のために予算を組んではいない。しかも、学習結果を大きく左右させる「教師」の給料も考慮されていない。学校の予算は何に使われているのだろうか?
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)