現在コンフェデレーション・カップが行なわれている南アフリカ。しかし、サッカー観戦に関していくつか問題があるようだ。
昨日、FIFAは南アフリカ地元民のためにコンフェデレーション・カップのチケットを無料で配布することを発表した。無料チケットは、コンフェデレーション・カップというイベントをサポートしてくれている業者、学校などに配布された。
コンフェデレーション・カップでは何千という空席が目立っている。サッカーファンの地元民にとって、チケットは高いため、テレビでの観戦が多い。ヨハネスブルグで行なわれた開会式はほとんど満席だったが、プレトリア、ブルームフォンテインなどで行なわれた試合には客席が埋まることはなかった。
ワールドカップのチケットは、コンフェデレーション・カップに比べるとはるかに高い値段がつくだろう。一般的な収入の南アフリカ人でもスタジアム観戦は難しいだろう。
土曜日、南アフリカチーム「バファナ・バファナ(BAFANA・BAFANA)」はニュージーランドに2対0で勝利した。その観戦をしていたオランダ人ジャーナリストは、FIFAに「観客の楽器がうるさくて気が狂いそうだ」と、ワールドカップの際にはその楽器の使用を中止するように出来ないか苦情を言った。ヨーロッパのサッカー観戦に慣れている人たちにとって、アフリカで行なわれるサッカーはおそらく頭痛が起こるほどにぎやかだろう。
それはブブジラ(vuvuzela)と呼ばれるおもちゃのトランペットのような細長い楽器。応援のかけ声の代わりにブブジラを思いっきり吹く。試合中は誰もが興奮しているので、ブブジラが鳴り止むことはない。負けても勝ってもブブジラは鳴らされる。
ワールドカップでは、ヨーロッパのサッカーフーリガンたちと、興奮してブブレツを吹きまくる南アフリカ人との衝突が予想される。たとえブブレツが幻の楽器になったとしても、お土産に買って帰るのはやめていただきたい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)