誕生後は新生児集中治療室に入院した。
なお、当時の分娩の様子は、出産シーンの撮影を専門とする写真家レナータ・ベルトリーニさん(Renata Bertolini)が捉えており、どの写真も非常に神秘的である。レナータさんは「被膜児の誕生は、普段目にすることのない羊水の中の様子を直接見る特別な機会だった。あの場に立ち会えたことを心から嬉しく思っています」と明かすと、こう続けた。
「赤ちゃんの一人は、まだ羊水の中にいる時に目を開きました。そして別の子は、卵膜が破れる前に泣いていました。赤ちゃんの誕生を撮影する写真家としては、あれは最も重要な瞬間の一つであり、これまで見てきた中で最も美しい光景でした。」
一方、アンドリエッリさんは「卵膜に包まれて誕生したあの子たちはとても美しく、感動に胸が震えました」と明かし、次のように語った。
「私は子供たちの誕生の瞬間を直接見ることはできなかったため、夫が全てを伝えてくれました。『最初の子、カタリーナが卵膜に包まれて出てきた。彼女は羊水の中で泣いているよ』とね。そして卵膜が破れ、カタリーナの泣き声が聞こえてきた時は胸がいっぱいになり、言葉にならない感情が込み上げました。あの泣き声は一生忘れることはないでしょうし、あの瞬間、私は母になったと心から感じました。」
ちなみに、被膜児は「幸せの帽子を被った子供」を意味する“幸帽児(こうぼうじ)”と呼ばれ、古くから幸運の象徴とされており、今年5月にもブラジルで四つ子の1人が被膜児で誕生し、注目を集めた。
画像は『The Brussels Times 「One in a million: Identical triplets born in Flemish hospital」(Credit: Canva)』『Crescer 「1 em 100 mil: trigêmeas idênticas nascem empelicadas em SP」(Foto: Renata Bertolini)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)