ポーランド在住の獣医学生がある日、帰宅途中で、怪我をしているカエルを見つけた。そのカエルを専門的な治療ができる友人のもとへ送り、薬とギプスの治療を受けたことで足の骨折から見事に回復し、自然の池へ戻っていった。動物専門ネットサイト『The Dodo』などが、カエルの治療の様子について詳細を伝えた。
今年の春の出来事だ。ポーランドの獣医学生イザベラさん(Izabela)は、パブから歩いて帰る途中で道路脇に何かがあるのが目に留まった。よく見ると小さな野生のカエルで、苦しそうに跳ぼうとしたり、動こうとしたりしていた。カエルはひどい怪我をしていたようで、心配になったイザベラさんはカエルを放っておけず、家に連れて帰ることにした。
家に戻りカエルをよく見ると、足が骨折していることに気付いた。命にかかわるほどの大怪我のため、イザベラさんは友人で獣医技術者のアグニエシュカ・スクロバチさん(Agnieszka Skrobacz)に相談した。
イザベラさんは、治療によりカエルの足が切断されてしまえば、二度と自然にかえることができなくなってしまうのではと心配したが、カエルをスクロバチさんのいる専門クリニックで診てもらうことにした。しかし、自宅からクリニックまでは200マイル(約322キロ)以上離れており、イザベラさんが連れていける距離ではなかったため、カーシェアリングアプリを使って目的地に向かう人を探してカエルを運んでもらう手配をした。すぐに協力してくれるドライバーが見つかり、カエルは無事にクリニックへ到着した。
スクロバチさんは、そのカエルに“ザブソン(Żabson)”と名付けて診察を始めた。スクロバチさんによると、ザブソンの足は全体が赤く腫れており、