午後2時頃にフォックを懲らしめるため自宅のWi-Fi機能をオフにしてインターネットが使えない状態にした。
これに激怒したフォックは、自作の火炎放射器と肉切り包丁を手にして兄の部屋へ向かい、火炎放射器でドアに火をつけようとした。驚いた兄がドアを開けた瞬間、フォックは包丁を振り上げて兄の右手、胸、右足などを切りつけた。兄は怪我をしながらも抵抗し取っ組み合いとなり、騒ぎに気づいた妹が流血した兄を見て救急車を呼んだ。
兄はすぐに病院で手術を受け、その後4日間入院した。裁判で検察側は、兄がフォックに切りつけられた際に腕や指の神経を損傷し、「永久的に麻痺が残るおそれがある」と述べた。一方、フォックの弁護士であるショーン・タン氏(Sean Tan)は「フォックは幼少期から精神的な問題を抱えており、兄から定期的ないじめを受けていた。その結果、鬱病と診断された」と主張し、次のようにフォックを擁護した。
「被害者(兄)は私の依頼人(弟)を虐待した加害者です。被害者は事件当日、依頼人を故意に怒らせ、家から追い出そうとしました。」
しかし、副検事のコリン・ウン氏(Colin Ng)は「これは明らかな家庭内暴力のケースです。被告は同じ屋根の下で暮らしていた兄に対して罪を犯したのです」と述べ、16~18か月の懲役を求めた。結局フォックは、自作の火炎放射器の使用も含めて懲役14か月の判決を受けた。
画像は『TODAYonline 「Jail for man who slashed older brother with chopper, burnt his bedroom door over disconnected Wi-Fi」(iStock)』『The Star 「Man who slashed brother after he left dental floss on toothbrush and turned off Wi-Fi gets jail」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)