ライラさんが猫専門の動物保護団体から「子猫を引き取ってほしい」と連絡を受けたことにあった。ロージーの前の飼い主は、まだ子猫だったロージーを飼い始めた後に、娘にアレルギーがある事が発覚したため動物保護団体に相談を入れたという。
ロージーは母猫がグレーのラグドールだったことから長毛でふさふさした尻尾を持っていた。動物保護団体から連絡を受けたライラさんは、以前虐待されていた猫や野良犬を保護した事もあり、ロージーを快く引き取ることにしたという。以来彼女はロージーと33年もの間一緒に過ごして来たのだ。そんなライラさんはまだロージーが健在だった頃にメディアの取材を受け、このように語っていた。
「ロージーはなかなか個性的な子なんですよ。彼女は一日中窓辺で寝て、時間になると餌を食べてトイレをするの。目覚まし時計なんて必要ないんだから。食べて、寝て、トイレに行く、これを繰り返す毎日だったのよ。」
「私はロージーがまだ生きているかどうか、時々呼吸を確かめる必要があったの。だってこの子が虹の橋を渡る日が来ちゃうんじゃないかって心配だからね。彼女がいなくなったら、きっと心にぽっかりと穴が空いちゃうと思うわ。いなくなったら本当に寂しくなると思う。でも私はこの子を安楽死させるなんてことは全く考えていないの。」
ライラさんは昨年、ギネスワールドレコーズの広報担当からロージーを存命の最高齢の猫として登録するための審査を受けるように勧められていた。ところが申請書が送られたものの結局記入することなくロージーは長寿を全うすることとなった。ちなみに史上最も長生きした猫としてギネスワールドレコーズに登録されているのは、米テキサス州オースティンの“クリーム・パフ(Creme Puff)”で、38歳と3日で人間の年齢に換算すると170歳だった。クリーム・パフは1967年8月3日に生まれ2005年8月6日に天寿を全うした。
画像は『New York Post「World’s oldest cat dead at 33: ‘We had our time together’」(Newsquest / SWNS)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)