カナダで先月上旬、お腹を空かせてヤマアラシの巣を襲い、痛々しい姿になった野良犬が保護された。1500本以上の針毛が顔に刺さり、そのうちの何本かは左目に突き刺さっていた。犬は治療を受けたものの、左目を摘出することになってしまった。英米拠点のニュースメディア『Talker』などが伝えている。
痛ましい姿で発見された犬は、スタッフォードシャー・ブル・テリアの“ブルータス(Brutus、2)”だ。ブルータスは先月、カナダのアルバータ州エドモントン近くに位置する先住民のコミュニティ「Treaty No. 6 Territory」に捨てられていた。
手を差し伸べてくれる人はおらず、お腹を空かせたブルータスは、自力で食べ物を探し始めた。ヤマアラシの巣を発見したブルータスは、中にいたヤマアラシを食べようとした。しかし、ヤマアラシの背中に生えた多数の針毛が鼻や口などに刺さり、顔中が悲惨なことになってしまった。
当時のブルータスの写真では、目が開いているのか閉じているのか分からないほど、大量の針毛が顔に刺さった姿が確認できる。顔の輪郭に沿ってびっしりと刺さっており、耳や鼻にも突き刺さっている。
針毛だらけになったブルータスを地域住民が発見し、地元の動物保護団体「ポーズ・アップ・プログラム(Paws Up Program)」の代表であるアシュリー・ブラッドさん(Ashley Bard、40)に連絡した。アシュリーさんは、