今月18日、米モンタナ州の森でベリーを摘んでいた72歳の男性が野生のクマに遭遇した。男性はクマに襲われて重傷を負ったが、持っていた拳銃を発砲してクマを仕留めたという。その後、ケガの治療のため男性が入院したことを、米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
事故は今月18日夕方、米モンタナ州西部にあるフラットヘッド国有林で発生した。72歳の男性が一人で森に入り、北米原産のブルーベリーに似た果実「ハックルベリー」を摘んでいた時、ハイイログマ(グリズリー)に遭遇した。
不運にも、このクマは子連れの母グマだったようで、男性に襲いかかった。男性は大ケガをしながらも所持していた拳銃を取り出し、クマにめがけて発砲。この銃撃がクマに致命傷を与えた。重傷を負った男性は病院に運ばれて入院し、現在も治療を受けていると報道されている。
「モンタナ州魚類野生生物公園局(Montana Fish, Wildlife & Parks、以下FWP)」やクマの専門家は、今回のクマの襲撃について、予想外の防御的な遭遇と推測している。
FWPは現在、森にカメラを設置し、残された子グマがいないかを確認中とのことだ。しかし、仮に子グマが見つかったとしても、子グマを受け入れてくれる施設を見つけるのが難しいため、捕獲するかどうかは決めていないという。
FWPの広報担当者ディロン・タビッシュ氏(Dillon Tabish)は、「子グマの年齢にもよりますが、安楽死させるよりは生存の可能性が高いので、野生のままにしておくかもしれません」と見解を述べた。
今回の事故を公表したニュースリリースには、