このように綴った。
「ガレス、私はFA会長ではなく、イングランドのファンの一人としてお礼を言いたい。2024年に世界最高峰と肩を並べるチームを作ってくれてありがとう。」
「最も激しいプレッシャーと厳しい視線を受けながら、謙虚さ、思いやり、真のリーダーシップを発揮してくれたことに感謝する。そして、オールラウンドに活躍してくれてありがとう。あなたが成し遂げたことは、本当に素晴らしい。誇りに思うべきだ。」
最後に、皇太子のイニシャル“W”の署名が添えられた。
サウスゲート監督は、2016年にイングランド代表の監督に就任。2018年にロシアで開催された「FIFAワールドカップ」では、1990年以来初となる準決勝進出を果たした。
2021年開催の「ユーロ2020」では決勝戦に進出するも、PK戦でイタリアに敗れ準優勝となった。2022年にカタールで開催された「FIFAワールドカップ」では準々決勝に進出し、ベスト8入りした。
8年間の役割を終えたサウスゲート監督は、FAを通して長文の声明を発表し、退任することへの思いをこう明かしている。
「誇りあるイングランド人として、イングランド代表でプレーし、イングランド代表を率いたことは生涯の栄誉だ。私にとってそれはすべてを意味し、全力を尽くしてきた。」
「しかし、今は変化の時であり、新たな章の始まりだ。日曜日にベルリンで行われたスペインとの決勝戦が、私のイングランド代表監督としての最後の試合となった。」
その後、アシスタントコーチのスティーブ・ホランド氏(54)をはじめ、8年間支えてくれた人々への感謝を述べた。そして惜しくも14日の決勝で敗れたチームの選手達を労うと、ファンに向けてサポートを呼びかけた。
「我々がドイツに連れていったチームは、エキサイティングな若い才能に溢れている。我々が夢見るトロフィーを獲得できるだろう。彼らをとても誇りに思っている。」
「イングランドのサッカーを向上させようと日々努力している選手達や、セント・ジョージズ・パーク(イングランド代表のトレーニングセンター)のチーム、FAを応援してほしい。そして、サッカーがポジティブな変化を促す力を持っていることを理解してほしい。」
さらに裏方として支え続けたスタッフを「チームを支えるチーム」と表現して感謝を述べると、ファンに向けてこのようなメッセージを送った。
「我々には世界最高のファンがいる。彼らのサポートは私にとってかけがえのないものだ。私はイングランドのファンであり、これからもずっとそうあり続けるだろう。」
「選手達がさらに特別な思い出を作り、国民とつながり、刺激を与えていくのを見守り、祝福することを楽しみにしている。ありがとう、イングランド。すべてに感謝している。」
画像は『England football team Instagram「A memorable day for the #ThreeLions,」』『The Prince and Princess of Wales X「Gareth, I want to thank you」』『England X「After 102 games and almost eight years in charge,」「“Thank you, England – for everything.”」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)