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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】闇夜に輝くトナカイの角 斬新な交通事故対策に驚き(フィンランド)

角をこすりつけたりして反射塗料を落とすようになった。アンさんは「自分の角に何かが塗られていることに気付いたようです。仲間たちから笑われてしまったのかもしれないですね」と、冗談を交えながら振り返った。

同協会は反射塗料以外にも、反射板をトナカイの首に下げたり、可動式の道路標識を設置する対策も試した。だが、対策を開始してから2年が経過した2016年までに、トナカイの犠牲数に大きな変化はなかったという。

アンさんは「ドライバーは車道のそばで光る反射板を見ても、それを人だと勘違いして、『道路に飛び出してくることはないだろう』と思い込んでしまうようです。また、トナカイたちが首から下げた反射板を引きちぎってしまうこともありました」と明かす。道路標識に至っては、珍しいという理由で観光客に盗まれてしまうこともあったそうだ。

なかなか事故が減らなかったが、2016年後半には新たな対策として、トナカイの居場所を追跡するアプリが配信された。これによりトナカイ発見のログを残せるようになり、トナカイの目撃があった場所へ近づくと、ユーザーに警告が発せられるという。反射塗料よりもこのアプリの効果は大きく、トナカイとの接触事故の数は減少した。

トナカイの角に反射塗料を塗ることは、直接的な効果がなかったものの、大きく話題になったことで「関心を集め、トナカイの問題を知ってもらうことができました」とアンさんはコメントした。

トナカイの大きな角に反射塗料が塗られたことより、車のヘッドライトが当たると、眩しいくらいに角が光るようになった(『Nature is Amazing X「Today I learned that in Finland they use to have about 4,000 reindeer/ car accidents a year」』より)

昔話に出てきそうな、神々しい姿のトナカイの姿を見た人々からは、「このアイディアを思いついた人にトロフィーをあげたい」「倒したら経験値がもらえそう」「ファンタジー映画に出てきそうだ」「夜中に出会ったら、さすがにちょっと怖いかも」といった声が寄せられている。

ちなみに2020年8月にはタイで、感染症治療のためにターメリックを塗った結果、体毛が黄色に染まってピカチュウのようになった猫が注目を集めていた

画像は『Hasan Jasim 「Finland Is Covering Reindeer Antlers With Reflective Paint To Prevent Auto Accidents」(Photo: Reindeer Herder’s Association)』『Nature is Amazing X「Today I learned that in Finland they use to have about 4,000 reindeer/ car accidents a year」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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