チャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子が、英ポーツマスで開催された「D-デイ」の追悼式典に出席した。国王と王妃は、ノルマンディー上陸作戦に参加した元兵士の話を聞いた際、涙ぐむ場面もあったという。壇上では国王がスピーチを行い、戦争のために自らの命を捧げた人々に対する敬意を述べた。
現地時間5日、英仏で2日間にわたる「D-デイ(D-Day)」の80周年記念式典が開幕した。
「D-デイ」とは、戦略上重要な攻撃や作戦開始日時を表す軍事用語だ。歴史上最も有名な「D-デイ」は、第二次世界大戦中の1944年6月6日に連合軍がノルマンディーに上陸し、ナチス・ドイツ占領下の北西ヨーロッパに侵攻した「ノルマンディー上陸作戦」だ。
5日には、ノルマンディー上陸作戦の出発点の一つである英ポーツマスのサウスシーコモンで、「D-デイ」の追悼式典が開催された。
式典にはチャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子が出席したほか、ゲストには「D-デイ」に参加した退役軍人をはじめ、軍隊関係者や地元の小学生などが招かれた。
特設ステージで行われた記念式典は、フライパスト(追悼飛行)で幕を開けた。そして司会を務める女優ヘレン・ミレンがステージに立つと、「D-デイ」の歴史や人々への影響についてなどを伝えた。
式典では、ノルマンディー上陸作戦に参加した英海軍の元兵士エリック・ベイトマンさんが、仏ユタ・ビーチでの体験を回想する場面があった。
英海軍のモニター艦「HMSエレバス」に乗船していたエリックさんは、