フランス人シェフのシリル・リニャック(46)は、日本ではあまり知られていないが、パリやロンドンにある数多くのレストランやパティスリーのオーナーシェフ兼パティシエとして活躍、料理番組や料理対決番組などに多数出演し、数多くの著書も持つ。そんな人気シェフのシリルが、このたび空き巣に入られたことが判明した。
12月27日未明、エッフェル塔からそう遠くないパリ7区にあるシリル・リニャックのアパート付近で、空き巣の容疑で2人が逮捕された。シリルは不在だったが、隣人が物音を聞きつけて午前4時15分頃にアパートに泥棒が入ったと警察に通報。警察官が駆けつけ、空き巣犯2人を現行犯逮捕した。容疑者は20歳と23歳の男で、2人が乗っていた車のカーナビにはシリル・リニャックのアパートの住所が設定され、車内からは宝石類が発見された。当初、容疑者は3人おり、3人目の容疑者が盗んだ物を持って逃走しているようだと報道されていたが、その後、パリのニュース専門局『BFM TV』がパリ検察庁から得た情報によると、2人より後に逮捕された3人目の男に関しては、容疑は晴れ、警察の拘留が解かれたという。
年の瀬に災難に遭ったシリル・リニャックだが、彼はテレビ番組『ヘルズ・キッチン~地獄の厨房』などで有名な英国のゴードン・ラムゼイ(57)のフランス版とも言える存在だ。ゴードン・ラムゼイは毒舌キャラだが、シリル・リニャックは屈託ない笑顔と、日本の大阪弁に近い立ち位置の南仏訛りのフランス語で明るく喋りまくり、まるで子供がおもちゃで遊んでいるように繊細で独創的な料理やお菓子を作り上げていくスタイルだ。46歳になった今、少々オヤジ臭さも漂い始めたが、テレビに出始めた2005年頃は、パリジャンのような洗練されたシックさとは真逆の良い意味での泥臭さを持ち、