3つのカウントダウンが数えられた。そしてカミラ王妃が金色のロープを引くと赤いベルベットのカーテンが開かれ、フィリップ王配の銅像が披露された。
続いてチャールズ国王が片方の銅像前で同様の儀式を行うと、エリザベス女王の銅像が姿を現した。
高さ2メートルの銅像は、ロンドンを拠点とする英アーティスト、ポピー・フィールド氏が制作したもので、開設以来空洞となっていたポーチの銅像枠に設置された。
チャールズ国王は亡き両親の銅像を見上げると感極まったようで、涙ぐむ場面もあった。
その後、国王夫妻は会場内のロイヤル・ボックスへ向かい、王室メンバーとともに数百名の退役軍人や軍関係者が参加する2時間のイベントを鑑賞した。
ステージでは、UKソウルを代表するシンガー、ミーシャ・パリス、英シンガーソングライターのカラム・スコット、英テナー歌手アルフィー・ボーらがパフォーマンスを披露した。
なお今回のイベントは、第二次世界大戦で最も長い軍事作戦となった大西洋の戦いから80年の節目を記念するものでもあった。大西洋の戦いでは英国と連合国の約5000隻の船舶が沈没し、連合軍と商船員を含む約6万5000人の尊い命が奪われた。
コンサート会場のスクリーンでは朝鮮戦争休戦70周年を記念する映像が映し出されたほか、HMTエンパイア・ウィンドラッシュ号の英国到着75周年を記念し、カリブ海移民の“ウィンドラッシュ世代”と彼らの英国軍への貢献に対するトリビュートが捧げられた。
画像は『The Royal Family 2023年11月11日付Instagram「This evening The King and Queen,」、2023年11月11日付Instagram』『Poppy Field 2021年11月16日付Instagram「Maquettes Thank you to @qestcraft and the @royalalberthall for this remarkable opportunity.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)