「今後の散歩には帽子とサングラスを欠かさないわ」と述べていた。
ところが多くの視聴者は「これはマグパイではなく、体が一回り小さいツチスドリ(peewee)である」と指摘し、「生物多様性と保全」が専門のリチャード・フラー教授(Professor Richard Fuller)も「ツチスドリである」と確認すると、次のように語った。
「通常、人々を上空から攻撃するのはマグパイやノドグロモズガラスなどで、ツチスドリが襲うのは珍しいことです。ただし、巣や雛の近くに侵入者がやって来た時は、多くの鳥たちが防衛的な行動を取ります。鳥たちは、侵入者をより早く強制的に立ち去らせる方法として、目を『急所』として狙っているのでしょう。」
また、野鳥観察の専門家グレッグ・ロバーツさん(Greg Roberts)によると、ツチスドリは縄張りを守るために非常に攻撃的になることで知られているそうで、人を上空から襲うのは8月から1月にかけてが多いという。
同氏は2018年の豪ニュースメディア『ABC Sunshine Coast』のインタビューで、「ツチスドリは車のミラーなどに反射して映し出された自分の姿を見ると、縄張りに侵入した別のツチスドリだと勘違いして攻撃的になる」と指摘しており、「サラさんを襲ったツチスドリは、携帯電話に反射した自分の姿を見たのではないか」ということだ。
なおサラさんの動画を見た人は、次のようなコメントを寄せている。
「もしあれがマグパイだったら、失明していたかもね。」
「一歩間違えば、くちばしが眼球に刺さっていた可能性もあった。これは怖い。」
「まるでホラー。」
「これは悪夢だ。」
「大げさに言っているのかと思ったけど、ズームインしたスクリーンショットを見て叫んでしまった。」
「抗生剤入りの目薬を処方してもらったのよね?」
「目が機能しているのはラッキーとしか言いようがない。狂気だ。」
「あの鳥は以前にも同じことをしているね。」
「私だったら、あんなに鳥に近づかれただけで心臓発作を起こしてしまいそう。」
テックインサイト編集部では、サラさんに「目の診察は受けたのか」「その後、同じ場所を散歩することはあったか」「現在は精神的に落ち着いたか」などについて話をうかがうべく取材を申し込んでいる。
ちなみに今月初めには、目の前で卵を奪われたクジャクが、女に足蹴りを喰らわせ、猛攻撃する動画が「映画『カンフー・パンダ』を彷彿させる」などとSNSを騒がせていた。
@jadesarah99 I’m literally TRAUMATISED!!! Swooping seanon is in full swing in Aus ##swoopingseason##magpie##magpieswooping##australia ♬ original sound – Jade Sarah
画像は『Jade Sarah 2023年11月21日付TikTok「I’m literally TRAUMATISED!!!」』『The Best 2023年11月6日付X「Flying kick!」』『The Daily Star 2023年10月18日付「Bloke slams giant magpie ‘nemesis’ who attacks him every day on way to work」(Image: Alejandro Rios / SWNS)』『New York Post 2021年8月10日付「5-month-old baby killed in freak bird attack was the ‘light of her parents’ life’」』『7NEWS Australia 2022年9月22日付「NSW man attacked by magpie moments after bragging to mates about never being swooped」(Credit: 7NEWS)』『Johon EchoHawk Atkin 2022年7月15日付TikTok「#Eagle trying to take down a #RezDog.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)