世の中には、見る人によってはただのゴミにしか見えないものが実は大きな価値を生むものだと判明することがある。このほどアメリカのテレビ番組に登場した2体の木製の人形が注目を集めた。2体のうち1体の人形の髪の毛は人間の毛髪を使っていて、不気味さを醸し出してはいたものの、鑑定により所有者が歓喜の声をあげるほど価値があるものと判明した。英ニュースメディア『The Sun』が伝えている。
アメリカの公共放送サービス「PBS」が放送する人気お宝鑑定番組『アンティークス・ロードショー(Antiques Roadshow)』で、コレクターの男性が持ち込んだ2体の人形が話題となっている。同番組は骨董品や美術品を鑑定するもので、今月3日に番組の一部がTikTokに投稿されたところ多くの人々の関心を集めた。
番組の中で男性は、この2体の人形にはあまり興味がないと語っている。そのためか鑑定士のジュリー・スコットさん(Julie Scott)に人形について何か情報を求められたものの次のように答えるだけだった。
「子供の頃から集めるのが好きで、買ったり交換したりするのが大好きなんです。それで以前、ある女性から電話があり、『人形を買わないか?』と尋ねられて『買ってもいいですよ』と答えたんです。人形についてはこれくらいしか情報はありません。」
人形は見るからに古そうで、顔の部分の塗装が剥げ落ちているせいで怒りに満ちたようにも見える表情がさらに不気味さを醸し出していた。ところが男性は、人形を鑑定したジュリーさんから思いもよらない言葉を耳にすることとなった。ジュリーさんは、この人形が1700年初頭に作られた富裕層や王族の子供が持っていたものだと説明した。
鑑定結果によると、