当時のことをこのように語った。
「サリバンを引き取る前、OCASのスタッフがトリミングを申し出てくれてね。トリミング後のサリバンを見た時は『オーマイガー。なんて変わりようなの!』と驚いたものよ。あれだけの汚れと異臭がなくなったサリバンがどれだけスッキリした気持ちでいたのか…。私には想像もできないほどだった。」
「そうしてサリバンに対面すると、すぐに私にキスしてきたわ。家に向かう車の中でもとてもいい子にしていたし、私は『この子はみんなから愛される』って直感したの。」
なおダニエルさんは帰宅途中、オーランド警察署にも立ち寄ったそうで、サリバンを最初に保護した女性警察官は「同じ犬とは思えない」と涙を流し、喜んでいたという。そしてそれを見たダニエルさんも心打たれ、思わず泣いてしまったそうだ。
そんなサリバンのトリミングのビフォーアフターの写真は、ダニエルさんの施設のSNSに投稿されており、重い被毛がなくなったサリバンはまるで“天使”のように見えるのだった。
ダニエルさんによると、サリバンは推定1歳半で、体重は6.3キロ(14ポンド)あり、遊ぶのが大好きで、性格はのんびりしているという。テックインサイト編集部がダニエルさんに、現在のサリバンの様子について取材したところ、「サリバンは絶好調ですよ! 毎日少しずつ自分の殻から抜け出し、個性が花開いているんです」と述べ、外見が変わっただけでなく、精神的にも安定していることを明かしてくれた。
「地域に根差した保護活動を続けていきたい」と語るダニエルさんは、多い時で月に40匹もの犬や猫を保護し、現在は4匹の動物たちの世話をしているそうだ。そしてサリバンは、すでに予防注射を済ませ、新しい家族を探しているところだという。
ちなみにサリバンのようなケースは過去にも報告されており、2021年には米ミズーリ州で3キロの毛の塊の犬が、2019年には米ネブラスカ州で18センチの爪を持ち、4キロの毛の塊をまとった犬が保護されていた。
画像は『The Dodo 2023年10月12日付「Tangled Mass Of Matted Fur Turns Out To Be Hiding The Most Adorable Face」(DANNIELLE SOUTHON)』『Central Florida Fosters 2023年10月12日付Facebook「Everyone, say hi to our newest rescue member, Sullivan」』『The Daily Star 2023年8月14日付「Barely-breathing Shih Tzu left for dead by canal finds new home and girlfriend」(Image: RSPCA)』『徐文良(徐園長護生園) 2021年9月1日付Facebook「【徐園長護生園 九月份飼料罐頭,需要您的幫忙!】」』『KC Pet Project 2021年6月16日付TikTok「This is an amazing transformation」』『Nebraska Humane Society 2019年9月13日付「Check out how our NHS staff gave a second chance to a neglected dog.」』『Cape of Good Hope SPCA 2021年6月14日付Facebook「THE DAY OUR HOSPITAL FELL SILENT」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)