あるアマチュア野生動物写真家によって撮影されたホッキョクグマ親子の一連の写真が、このほどイギリスのメディアに取り上げられて注目を浴びている。子グマの愛らしい姿だけでなく、ワンオペ育児にちょっと疲れているように見て取れる母グマの絶妙なポーズが、ネットユーザーから大きな共感を呼んでいるようだ。英ニュースメディア『Daily Mail Online』などが伝えた。
米インディアナ州カーメル在住の生物学者ユアン・スーさん(Yuan Su、66)が、カナダ・マニトバ州のハドソン湾に面したワプスク国立公園内のフレッチャー湖付近でホッキョクグマの親子を撮影したとき、子グマは生後6週間ほどだった。
ワプスク(Wapusk)とは、先住民クリー族の言葉でシロクマを意味する。ハドソン湾の結氷が始まる秋から冬にかけて、同公園内では内陸部から海岸へ移動するホッキョクグマを間近に観察できるため、世界中から研究者、カメラマン、観光客が訪れる。
写真には、幼い子グマが母グマの後を追って洞窟から出てきて、深い雪の中で必死に注意を引こうとしている姿が写し出されている。母グマの上によじ登ったり、前肢で突いたり、母グマの下に隠れたりして、一緒に遊びたいのか、子グマが一生懸命に母親に纏わりついている様子の写真が何枚も撮られている。対して母グマのほうは雪の上に寝そべって、目を閉じ、大きな前肢を頭の上に置き、