このように説明した。
「ミツバチのコロニーは、1つあたり約8万匹で構成されていますので、500万匹というのは非常に多い数です。コロニーの数にもよると思いますが、養蜂家でない人がこの光景を見たら、強烈な印象を受けるのは間違いないですね。ミツバチはとてもおとなしく、こちらから何かをしない限りは、私たちに対して攻撃することはありません。今回はミツバチから距離を取る必要のある、珍しいケースです。」
ハルトン地域警察は、X(Twitter)で「ダンダス地区北部ゲルフ・ラインにて500万匹のミツバチが落下し、警察官が対応しています。周辺を通行する車や近隣住民は窓を閉め、歩行者は処理が終わるまでこのエリアを避けてください」と注意喚起した。添えられた写真には、複数の警察車両が停車している道路の端に、多数の木箱が落下している光景が写っている。この写真でミツバチの姿は確認できないが、大量のミツバチが飛び交う写真もネット上で拡散されていた。
現場には複数の養蜂家が集まり、女王バチを見つけ出して巣箱に戻すことで他のミツバチが巣箱に帰っていくだろうと考え、作業に取りかかったという。ルークさんは「ミツバチに刺されるのは、養蜂家にとって日常茶飯事ですよ。刺されたくらいでは動じません」と話しているが、中には60回も刺されてしまった養蜂家もいて、のちに病院へ運ばれたと報道されている。
苦労しながらもミツバチを回収し、午前9時15分までには作業を終え、養蜂家たちは現場を後にした。ルークさんは、今回の事故の損失が明らかになるまで時間がかかるものの、数千匹のミツバチが死んでしまった可能性があると指摘している。
ハルトン地域警察のメディア担当官であるライアン・アンダーソンさん(Ryan Anderson)は、「複数の木箱が道路上に転がり落ち、ミツバチの大群が飛び交う大変な光景でした。この地域は今後数日間、ミツバチが飛び交うことになります」と説明した。
現場には、回収しきれなかったミツバチが戻ってくることを考え、いくつかの巣箱が道路脇に置かれたままになっており、ライアンさんは「ミツバチが戻ってきたら回収しますので、木箱に近づいたり触ったりしないようにお願いします」と呼びかけた。
ちなみに2021年3月にはアメリカで、養蜂家が巣箱を車内に乗せて運搬中、急ブレーキを踏んだはずみで車内に大量のミツバチが飛び交い、その様子を捉えた写真が人々を驚かせていた。
画像は『CBC.ca 2023年8月30日付「5 million bees fall off truck on Guelph Line in Burlington, Ont.」(Ken Townsend/CBC)(Carlos Osorio/The Canadian Press)(Submitted by Luc Peters)』『HRPS Burlington 2023年8月30日付Twitter「Guelph Ln north of Dundas – Officers dealing with load of 5 million bees fallen off truck onto roadway.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)