長年文通を続けたキャロルさんについて語った。
転機が訪れたのは、パッツィーさんの80歳の誕生日が近づいた頃だった。パッツィーさんは、娘のステフ・キャラムさん(Steph Calam)に「80歳になるまで、キャロルに会ってみたい」とよく話していたという。母親の長年の願いを知ったステフさんは、SNSでキャロルさんの家族と連絡を取ることに成功した。キャロルさんに会いたがっているパッツィーさんの思いを伝え、会えないかどうか尋ねると、キャロルさんは「喜んでOKしましたよ。私たちの誕生日は1か月しか離れていないのです」と快諾したそうで、2人の対面が実現することになった。
ステフさんはパッツィーさんの誕生日である6月6日、キャロルさんの住むサウスカロライナ州へ10日間の旅行をサプライズでプレゼントした。そして7月14日、68年も手紙でやり取りを続けた2人は、ついに顔を合わせることができた。
パッツィーさんは「とても感動的で、素晴らしかったです。もらった写真と同じだったので、私はすぐに彼女が誰なのか分かりましたよ。ずっと前からキャロルのことを知っているので、先週会ったような感覚でしたね」と初対面を振り返った。キャロルさんも「感激しました」と長い時を経て文通相手と会えたことに喜んでいたが、実際に会う時は緊張したとも話している。
これまで文字でのやり取りしかしてこなかった2人だが、今回の対面では何時間もお喋りをし、キャロルさんの地元の名所を訪れたり、食事に出掛けたりと、これまで一緒にできなかったことを大いに楽しんだ。
パッツィーさんとキャロルさんは、今では手紙に加えてメールやSNSでもやり取りをするようになったという。2人は「交流はこれからも続くが、再び会うことができるかどうかは分かりませんね」とコメントを残した。
ちなみに昨年11月にも、互いに9歳から文通を始めたイギリスの少女とアメリカの少年が、68年経過しても続く交流が話題を呼んでいた。
画像は『New York Post 2023年8月16日付「We’re both 80 and are pen pals for 68 years ― now we finally met」(Courtesy of Steph Calam / SWNS)』のスクリーンショット
TechinsightJapan編集部 iruy)