今月6日、チーズ保管庫で作業中だった74歳の男性が、落下してきたチーズの下敷きになる事故が発生した。保管庫には1つ40キロほどのチーズ約2万5000個が並んでいたと言い、棚が壊れたのをきっかけに大量のチーズが崩れ落ちた。救出作業には約12時間を要し、のちに男性の死亡が確認されたという。イギリスの公共放送『BBC』などが伝えている。
事故は今月6日午後9時頃、伊ロンバルディア州ベルガモ市にあるチーズ保管庫で発生した。当時、グラナ・パダーノという種類のチーズ生産者であるジャコモ・キアッパリーニさん(Giacomo Chiapparini、74)は、専用機器を用いて熟成段階のチーズを自動洗浄している最中だった。
この保管庫には約2万5000個の円形のチーズが、高さ10メートルもある棚にずらりと並べて保管されていた。しかし、ジャコモさんが作業中に棚の一部が壊れてしまい、これをきっかけに次々と大量のチーズが落下した。ジャコモさんは急な出来事に逃げることができず、1つ約40キロもある、大量の円形チーズの下敷きとなってしまった。
チーズの崩落音を聞いた近隣住民は、「まるで落雷のような音だった」と凄まじい音だったことを話している。通報を受け、ジャコモさんを救出するために駆けつけた地元の消防隊員ダニエーレ・レットーさん(Daniele Retto)は、「現場に到着した時、保管庫はチーズの山でいっぱいになっていました」と当時を振り返った。
大量に積み重なったチーズの下からジャコモさんを救出するためには、