南アフリカでは、政府、大学の学費、低所得者の生活環境改善を訴えるものなど様々な抗議デモが起こっているが、過激化するとタイヤを燃やしたり、暴力沙汰に発展し、治安警察部隊の隊員らは命がけで鎮圧にあたる。そんな隊員を目指す訓練生の様子がSNSに投稿され、話題となっている。南アフリカのニュースメディア『IOL』などが伝えた。
昨年12月、南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は、2021年7月にクワズール・ナタール州で起こった略奪暴動を受け、新人警察官1万人のうち約4千人を治安警察部隊に配備し、適切な訓練を実施すると国民演説の中で発表した。この治安警察部隊の訓練は、大規模な群衆管理、暴動の緩和、法と秩序を維持しながらデモ参加者の権利と一般市民の安全を確保するなど、多岐にわたる技能を警察官に身につけさせることを目的としている。
治安警察部隊訓練生がデモ隊の攻撃から身を守り、そのうえで技能を身につけるという大統領が発表した訓練の一部がこのほどTikTokで公開され、注目を集めた。ユーザー名「the_scent_central」さんが投稿した動画では、ヘルメットをかぶり防護盾で武装した訓練生が階段を下りた途端、その訓練生にタイヤを投げつけている様子が映っている。かなり重いタイヤをぶつけられて倒れる訓練生もいるが、防護盾で身を守りながらデモ隊の侵入を防ぐ訓練は真剣そのものだ。またユーザー名「user42596281996391」さんの投稿では、